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SBI証券vs楽天証券で新NISA口座を開くならどっち?向いている人は?

管理人Mat

新NISAの徹底活用を目指して、初心者にも分かりやすいお悩み解決記事を書きました。(ファイナンシャルプランナー2級、AFP)

ネット証券で口座数獲得で1,2を争う、SBI証券と楽天証券の2社!

両社はなぜ人気なのか?何が違うのか?疑問に思う方も多いのではないでしょうか?

当記事では、新NISAを始めるに当たって……

NISA口座のトップ2社の違い?それぞれにおすすめの人をまとめました

『新NISA』口座選びのお役に立てば幸いです。

目次

なぜSBI証券と楽天証券なのか?

ネット証券会社大手には、SBI証券・楽天証券・マネックス証券・auカブコム証券・松井証券などが有ります。

その中でも、なぜ、SBI証券と楽天証券なのでしょうか?

SBI証券と楽天証券はネット証券のTop2 

SBI証券と楽天証券は、総合口座の開設数が1,000万件を超す、国内最大手のネット証券会社です。

SBI証券は2024年4月に1200万件を突破、楽天証券も2024年1月に1,000万件を突破したとのアナウンスが出ています。

ネット証券3位はマネックス証券で約260万件と、約4倍の開きがあります。

ネット証券総合口座数
1.SBI証券1,200万(2024/2/6時点)
2.楽天証券1,000万(2024/2/6時点)
3.マネックス証券259.8万(2024/3/末時点)
4.auカブコム証券169.6万(2024/3/末時点)
5.松井証券151万(2023/12/末時点)

新規口座開設で選ばれる為には、それなりの理由があります。

3位以下を大きく引き離す、トップ2社の違いを確認して、その理由を探っていきましょう。

SBI証券と楽天証券の比較表

証券会社
総合口座開設数1,200万
(2024/2/6時点)
1,000万
(2024/2/6時点)
投資できる商品投資信託
(新NISA
つみたて
投資枠)

2,499本
(224本)
2024年4月12日時点

2,558本
(222本)
2024年4月12日時点
国内株式
(東証・名証・福証・札証)

(東証・名証)
外国株式
9ヵ国
米国・中国・タイ・マレーシア・
シンガポール・韓国・ベトナム・
インドネシア・ロシア

6ヵ国
米国・中国・タイ・マレーシア・
シンガポール・インドネシア
単元未満株
S株
(約3,800銘柄)

かぶミニⓇ
(リアルタイム取引:733銘柄
 寄付取引:1,566銘柄)
2024年4月12日時点
IPO
(2022年89銘柄)

(2022年65銘柄) 
NISAは不可
新NISA口座での
取扱い手数料
投資信託
無料

無料
国内株
無料

無料
単元未満株
無料

無料
(リアルタイム取引のみ
スプレッドが別途0.22%必要)
米国株
無料

無料
中国株
ETHのみ無料
(株式有料)

ETHのみ無料
(株式有料)
クレカ積立対応カード
三井住友カード( NL )
Olive フレキシブルペイ
タカシマヤ・東急・UCSカードなどの
提携金融商品仲介業カード

楽天カード
還元率
・標準カード:0.5%
・ゴールドカード:1%
・プレミアムカード:5%
(2024年11月より3%)

・楽天カード:0.5%
・楽天ゴールドカード:0.75%
・楽天プレミアムカード:1.0%
月間上限額
10万円(2024年5月1日から)
(2024年4月30日までは5万円)

10万円
楽天キャッシュ併用で15万円
投資信託
保有ポイント
貯まる種類
・Vポイント
・Tポイント
・Pontaポイント
・dポイント
・PayPayポイント
・JALマイル

楽天ポイント
使えるポイント
・Vポイント
・Tポイント
・Pontaポイント

楽天ポイント
投資対象
投資信託・日本株

投資信託・日本株・米国株
還元率
0.0175~0.15%

0.017~0.053%
公式サイト

SBI証券と楽天証券を「新NISA」口座として11項目で比較

1.取扱い銘柄数

証券会社
投資信託
(新NISA
つみたて
投資枠)

2,499本
(224本)
2024年4月12日時点

2,558本
(222本)
2024年4月12日時点
国内株式
(東証・名証・福証・札証)

(東証・名証)
外国株式
9ヵ国
米国・中国・タイ・マレーシア・
シンガポール・韓国・ベトナム・
インドネシア・ロシア

6ヵ国
米国・中国・タイ・マレーシア・
シンガポール・インドネシア
単元未満株◎ 
S株
(約3,800銘柄)

かぶミニⓇ
(リアルタイム取引:736銘柄
 寄付取引:1,575銘柄)
IPO◎ 
2022年:89銘柄

2022年:65銘柄
NISAは不可

取扱い銘柄を項目別に比較してみます!

投資信託数は、どちらも総合口座で2500本近くで、新NISAつみたて投資枠も220本を超えており、ほぼ互角です。

国内株式は、SBI証券は東証と名証に加えて福証と札証の商品も購入可能ですが、楽天証券は東証と名証のみです。

外国株式は、SBI証券9ヵ国に対し楽天証券は6ヵ国となっており、SBI証券では、韓国や新興市場のベトナムの株も購入できます。

単元未満株とは、通常100株単位の株を1株単位で買える個人投資家の為の購入しやすい投資制度で……SBI証券の「S株」は約3,800銘柄あり、楽天証券よりも2倍以上多くの単元未満株を選ぶことが可能となっています。

楽天証券の単元未満株「かぶミニⓇ」は、リアルタイム取引ができるものの、取扱い銘柄が少なく、手数料も発生します。

最後のIPOとは「新規公開株」のコトで、市場公開後の値上がりが期待できる人気の取引項目です。

管理人Mat

IPOの取扱数ではSBI証券の方が多く、NISAでも購入できる点は魅力ですね。

2.手数料

投資信託
無料

無料
国内株
無料

無料
単元未満株
無料

無料
(リアルタイム取引のみ
スプレッドが別途0.22%必要)
米国株
無料

無料
中国株
ETHのみ無料
(株式有料)

ETHのみ無料
(株式有料)

手数料無料化は、SBI証券が先鞭をつけたサービスで、SBI証券は中国株式のみ有料で他は無料となっています。

楽天証券も、SBI証券同様に多くが手数料無料となっていますが、単元未満株は、リアルタイム取引にはスプレッドが別途0.22%必要で、中国株式は有料となっています。

3.クレカ積立 

クレカ積立とは、クレジットカードを利用して定期的に積立ができる投資方法です。

SBI証券と楽天証券で違いのある点なので、どちらが自分との一致が多いのか?は、判断する上での1つのポイントになります。

対応カード
三井住友カード( NL )
Olive フレキシブルペイ

楽天カード
還元率
・標準カード:0.5%
・ゴールドカード:1%
・プレミアムカード:5%
(2024年11月より3%)

・楽天カード:0.5%
・楽天ゴールドカード:0.75%
・楽天プレミアムカード:1.0%
月間上限額
10万円

10万円
楽天キャッシュ併用で15万円
貯めれるポイント
・Vポイント
・Pontaポイント
・dポイント
・PayPayポイント
・JALマイル

楽天ポイント
積立頻度
毎月/毎週/毎日

毎月/毎日
ボーナス月

最低積立額
100円

100円

対応するクレジットカードは……

SBI証券が『三井住友カードまたはOlive フレキシブルペイ』と提携の金融商品仲介業6種のカード

楽天証券が『楽天カード』と、証券会社ごとに取扱いのできるクレジットカードが異なっています。

積立でもらえるポイント還元率は……

SBI証券は、三井住友カード:0.5%・ゴールドカード:1%・プレミアムカード:5%(2024年11月より3%)。

楽天証券は、楽天カード:0.5%・楽天ゴールドカード:0.75%・楽天プレミアムカード:1.0%

です。

管理人Mat

一般カードは同じ0.5%ですが、プレミアムカード以上では、SBI証券の方が還元率が高くなっています。

還元されるポイントは、

SBI証券は、Vポイント・Pontaポイント・dポイント・PayPayポイント・JALマイルと種類が多く、提携クレジットカードでは提携カードのポイントを貰う事ができます。

楽天証券の場合は、楽天ポイントがもらえます。

SBI証券のクレカ積立について 

クレカ積立ポイントは、三井住友カード系列の三井住友カードとOliveフレキシブルペイが対応しておあり、一般カード:0.5%・ゴールドカード:1%・プレミアムカード:5%(2024年11月より3%)が貯まります。

この他に、SBI証券が取り組む異業種提携の金融商品仲介業の6つのカードに対応しています。

三井住友カードとOliveフレキシブルペイのポイント還元率は同じです。

◆三井住友カード

三井住友カード(NL)三井住友カードゴールド(NL)三井住友カード
プラチナプリファード
カードデザイン
年会費永年無料5,500円(税込)
※年間100万円の利用で、
翌年以降永年無料
33,000円(税込)
貯められるポイントVポイント
クレカ積立還元率0.5%1.0%5.0%
(11月より3.0%)
クレカショッピング
還元率
0.5%0.5%1.0%

◆Oliveフレキシブルペイ

OliveOliveゴールドOliveプラチナ
プリファード
カードデザイン
年会費永年無料5,500円(税込)
※初年度無料
※年間100万円の利用で、
翌年以降永年無料
33,000円(税込)
※初年度無料
クレカ積立還元率0.5%1.0%
5.0%
(11月より3.0%)
クレカショッピング
還元率
0.5%0.5%1.0%

三井住友カードゴールドとOliveゴールドは、年間100万円のカード利用で翌年以降のクレカ年会費が無料となります。

但し、クレカ積立の金額は年間100万円利用の対象外なので、家賃や電気・スマホ代などの固定費をカード支払いにして、上手に100万円をクリアしたいものです。

またSBI証券は、異業種企業との金融商品仲介業の取り組みも盛んです。

この金融商品仲介業経由でSBI証券の口座を開設して受け取りポイント登録すると、三井住友カード以外のカード利用でもポイントを貯める事ができるので……

下記のクレカを使ってポイントを貯めている場合は、 金融商品仲介業経由でSBI証券口座を開設すると、これまでのポイントを引き続き活用する事ができます。

◆金融商品仲介業提携クレジットカードとポイント 

提携カードカードデザインもらえるポイント
タカシマヤカードタカシマヤポイント
東急カードTOKYU POINT
アプラスカードアプラスポイント
UCSマークのついた
クレジットカード
Uポイント/
majicaポイント
大丸松坂屋カード/
GINZA SIXカード
QIRAポイント
オリコカードオリコポイント/
暮らスマイル/
提携先オリジナルポイント

楽天証券のクレカ積立について 

一方、楽天証券の場合は『楽天カード』で楽天ポイントを貯める事ができます。

楽天ポイントは、楽天市場でのショッピングや日々の生活でも1ポイント1円で利用できるので、楽天ポイントを活用している楽天経済圏の方には、便利な証券会社です。

◆楽天カード

楽天カード楽天ゴールドカード楽天プレミアムカード
カードデザイン
年会費無料2,200円(税込)11,000円(税込)
貯められるポイント楽天ポイント
クレカ積立還元率
※税込
0.5%
(代行手数料年率0.4%※
以上の銘柄:1.0%)
0.75%
(代行手数料年率0.4%※
以上の銘柄:1.0%)
1.0%
クレカショッピング
還元率
1.0%1.0%1.0%

貯まるポイントの還元率は、楽天カード:0.5%・楽天ゴールドカード:0.75%・楽天プレミアムカード:1.0%です。

積立でのポイント還元率は、SBI証券よりも少ないですが……

楽天カードは、クレジットカードの年会費が三井住友カードよりも安く、ショッピングでの還元ポイントが多いなどの違いもあり、一概に比較ができないところです。

ご自身の所有カードや、カードの利用の仕方で変わってくる部分なので、一度クレジットカードの利用状況を確認した上で判断すると良いでしょう。

4.投信保有ポイントサービス

ネット証券各社では、自社に投資信託を保有してもらう為に、銘柄や保有金額に応じたポイントサービスを提供しています。

SBI証券の投信信託ポイントサービス(以下 投信ポイント)は「投信マイレージサービス」、楽天証券は「投資残高プログラム」と呼ばれます。

では、それぞれのポイント制度を確認してみましょう。

SBIの「投信マイレージサービス」

SBI「投信マイレージサービス」のポイント付与は全銘柄に適用され、銘柄や月間平均保有金額で下表の様に区分されています。

新NISA対象のインデックス投資は「その他指定銘柄」の0.0175%~0.1%に区分されます。

◆投信マイレージポイント付与率

月間平均保有金額1,000万円未満1,000万円以上
通常銘柄0.10%0.20%
SBIプレミアムセレクト銘柄0.15%0.25%
その他指定銘柄ファンド毎にSBI証券が指定した付与率
(0.0175%~0.1%)

新NISAで人気の投資信託、三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のポイント還元率は、0.0175%(信託報酬率0.05775%以内)となっています。

楽天証券の投信マイレージ「投資残高プログラム」の対象銘柄は6銘柄

楽天証券の「投資残高プログラム」は、対象が楽天ブランドの投資信託6つに限られています。

対象ファンド ポイント還元率(年率) 信託報酬率(年率)
 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド0.017%0.0561%
 楽天・S&P500インデックス・ファンド0.028%0.077%
 楽天・先進国株式(除く日本)インデックス・ファンド0.033%0.088%
 楽天・日経225インデックス・ファンド0.053%0.132%
 楽天・NASDAQ-100インデックス・ファンド0.05%0.198%
 楽天・SOXインデックス・ファンド0.05%0.176%
引用:楽天証券公式ページ

新NISAで人気の『三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』と同じ指数に連動する『 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド』のポイント還元率は0.017%で、SBI証券の0.0175%に比べて0.0005%低くなっています。が……

楽天証券の信託報酬率(年率)は0.0561%で、SBI証券の信託報酬率0.05775%以内より、0.00165%低くなっています。

つまり、楽天証券は信託報酬料が低いので、ポイント還元率が0.0005%低くても、相対的にややお得になっています。

といっても……違いは微々たるものなので、この点は楽天証券もSBI証券も大差なしと思ってよいレベルです。

管理人Mat

楽天証券の「投資残高プログラム」対象は6銘柄のみで、対象銘柄以外ではポイントは貰えない点は、SBI証券と大きく異なるポイントです。

5.ポイントの種類とポイント投資

ポイント投資は、積立投資ポイントと投信保有ポイントで貯めたポイントを投資に活用できる制度です。

SBI証券と楽天証券では貰えるポイントに違いが有り、投資に使えるポイントも違ってきます。

貯まる種類・Vポイント
・Pontaポイント
・dポイント
・PayPayポイント
・JALマイル
楽天ポイント
使えるポイント・Vポイント
・Pontaポイント
楽天ポイント
投資対象投資信託・日本株投資信託・日本株・米国株
還元率0.0175~0.15%0.017~0.053%

ポイントの種類はSBI証券、楽天証券は楽天ポイント一択

SBI証券では、Vポイント・Pontaポイント・dポイント・PayPayポイント・JALマイルの中から、自分の集めたいポイント1つを「メインポイント」として選んでポイント利用ができます。

一方の楽天証券で貰えるポイントは、もちろん楽天ポイントです。

普段よく利用するポイントを選んでおくと、ポイントをムダにすることなく、有効に活用できるメリットがあります。

ポイント投資

クレカ積立や投信保有ポイントで貯めたポイントを、投資額として使う事も可能です。

◆SBI証券のポイント投資

SBI証券では、Vポイント・Pontaポイントがポイント投資に使えます。

但し、投信積立ではクレジットカード決済の積立買付は対象外となっています。

投信積立投資信託国内株式
つかえるポイント・Vポイント
・Pontaポイント

・Vポイント
・Pontaポイント

・Vポイント
・Pontaポイント

対象サービス投信積立の買付
(買付代金相当額の金額または一部)

※クレジットカード決済の積立買付は対象外
投信積立のスポット買付
(買付代金相当額の金額または一部)
国内現物株式
S株(単元未満株)
の買付
(買付代金相当額の金額または一部)
ポイント利用単位1ポイント1円相当
利用上限:なし
利用下限:最低1ポイントから利用可能

◆楽天証券のポイント投資

楽天証券の楽天ポイントは、投資信託(積立・スポット)・国内株式・米国株式(現物・円貨決済)・バイナリーオプションに使う事ができます。

SBI証券よりも使える幅が広く、投信積立の買付にも対応しているのが異なる点です。

投資信託国内株式米国株式バイナリーオプション
つかえるポイント楽天ポイント
対象サービス投信積立の買付
投信積立のスポット買付
国内現物株式
米国株式
(現物・円貨決済)
バイナリーオプション
(購入金額の一部または全て)
ポイント利用単位1ポイント1円相当
各利用単位

尚、バイナリーオプションとはFX口座での取引で、通貨ペアの為替レートが一定時間後に指定したレートを上回るか下回るかを予測する取引です。

NISAには関係がなく、FXにも関心が無ければ気にする必要はありません。

6.投資信託の定期売却サービス

投資信託について、これまで積立やポイントなど増やし方を見てきましたが、将来的には資産を売却して現金化する必要があります。

NISAは将来の為の資産運用なので、資産はより多く長く使い続けたいものです。

その為「高く売りたい」「一度に全て売るのは勿体無い」と考えがちで、最適な売却タイミングを見つけるのは難しいのが現実です。

そこで役立つのが投資信託の自動売却サービスで、特定のタイミングや方法で自動的に売却されます。

現状、SBI証券は「定額売却」のみで、NISA口座には未対応です。

楽天証券は、「定額売却」「定率売却」「定口売却」の3つの方法から選べる様になっています。

将来的には、SBI証券も対応が行われるかもしれませんが、今時点では楽天証券の方がおすすめのポイントです。

証券会社
(売却例)
定額売却
(毎月〇万円売却)


(NISA非対応)

定率売却
(毎月残高の〇%売却)
×
不可

定口売却
(毎月〇口売却)
×
不可

7.日本個別株・単元未満株取引

新NISAの資産形成のメインとなるのは、つみたて投資枠でのインデックスファンドによる投信積立ですが……

「成長投資枠」を併用できる新NISAでは、日本個別株や単元未満株の取り引きも非課税で行えます。

国内 個別株

国内株式
(現物取引)

(東証・名証・福証・札証)

(東証・名証)
国内株式
(成長投資枠 積み立て)
×
不可

新NISAでの日本の個別株(現物取引)は、特定口座や一般口座と同様に行えます。

取引の際に、口座種別をNISAとする事で、NISAの「成長投資枠」での個別株取引となります。

ポイント投資は、SBI証券・楽天証券共に可能です。

一方、成長投資枠での積立投資は、SBI証券は対応しておらず、楽天証券は対応しています。

成長投資枠の日本株で積立投資を行いたい場合は、楽天証券を選ばなければなりません。

単元未満株

単元未満株とは、通常100株単位の株を1株単位で買える、個人投資家の為の購入しやすい投資制度です。

新NISAの成長投資枠でも取引できるので、株初心者が始めるのに適したサービスといえます。

この単元未満株株取引でも、SBI証券と楽天証券では違いが有ります。

証券会社
単元未満株サービス名S株かぶミニ®
取扱銘柄
東証
(約3,800銘柄)

東証
(リアルタイム取引:746銘柄
 寄付取引:1,602銘柄)
手数料
無料
無料
(リアルタイム取引のみ
スプレッドが別途0.22%必要)
リアルタイム取引×
不可

ポイント投資
(Tポイント・Pontaポイント)

(楽天ポイント)
積立投資×
不可

SBI証券の取扱は上場銘柄の約3,800と多く手数料も無料ですが、リアルタイム取引はできず……1日3回の取引タイミング(前場始値・当日後場始値・当日後場引け)となります。

一方、楽天証券はリアルタイム取引が可能ですが、銘柄が746銘柄に限られて手数料が発生します。約定が前場寄りつきだけとなる「寄付取引」も1,602銘柄と、SBI証券よりも少なくなっています。

手数料無料で取引銘柄が多いSBI証券の方が、自由度は高いといえます。

8.IPO投資

IPO投資とは、「新規公開株」(Initial Public Offerring)の事で……

新しく公開される株を、公開前に決定された株価で購入でき、公開後の初値は高くなる傾向が有るので利益が出やすいと認識されています。

そのため各IPO案件では抽選が行われるほどの人気です。

新NISAでもIPO投資が可能ですが、証券会社によって、IPOの引き受け回数が異なります。

SBI証券は、IPOの主幹事となることも多く、引き受け回数がダントツで多い証券会社です。

NISAでもIPOを購入可能で、応募して抽選に外れても「IPOチャレンジポイント」を獲得できて、ポイントを積み立てる事で当選確率も上がる制度が取り入れられています。

一方の楽天証券は、NISAでのIPO投資に対応していません。

IPOの数もSBI証券ほど多くはなく、抽選方法は100%完全平等となっています。

2022年実績(全体比率)
89(約97%)

65(約71%)
2022年主幹事数
12社
×
0社
抽選方法①資金比例抽選
②IPOチャレンジポイント
100%完全平等抽選
新NISAでの取引×

9.外国株・海外EFT

外国株・EFT

証券会社
外国株式
9ヵ国
米国・中国・タイ・マレーシア・
シンガポール・韓国・ベトナム・
インドネシア・ロシア

6ヵ国
米国・中国・タイ・マレーシア・
シンガポール・インドネシア

SBI証券では、米国を含む9ヵ国の株式に対応しており、韓国・ベトナムなどの新興国の株式・EFTも新NISAで購入可能なので、将来の市場拡大にも対応できそうです。

◆SBI証券の海外株式取り扱い国

◆楽天証券の海外株式取り扱い国

人気の米国株

SBI証券の米国株取扱い銘柄数は、約5,400銘柄で、楽天証券よりも多い取扱数となっています。

米国株
約5,400銘柄

約4,700銘柄
積立

売買手数料約定代金の0.495%約定代金の0.495%
為替手数料
無料

無料

海外EFT

海外EFTの数は、SBI証券が437本・楽天証券が444本で、手数料無料のEFTは、SBI証券が10本・楽天証券が15本で、楽天証券の方が多くなっています。

売買手数料は約定代金の0.495%(税込)で同じです。

海外EFT
437本

444本
手数料無料の
米国EFT数

10本

15本

10.取引ツール画面の操作性

PCツール・HYPER SBI 2(国内株式版)・マーケットスピード II
・マーケットスピード
・マーケットスピード for Mac
・マーケットスピード II RSS
PCツール対応商品日本株日本株/米国株
先物/オプション
CFD
テクニカル指標73種類
(HYPER SBI 2)
57種類
(マーケットスピード2)
スマホアプリSBI証券 株 アプリ
国内株式向けスマートフォンサイト
かんたん積立 アプリ
投資信託向けスマートフォンサイト
SBI証券 米国株 アプリ
SBI証券 FXアプリ
SBI証券 先物・オプションアプリ
取引所CFD アプリ -くりっく株365
iSPEED
iSPEED FX
iSPEED 先物OP
アプリ対応商品日本株/米国株
投資信託
FX
先物/オプション
CFD
日本株/米国株
FX
先物/オプション
単元未満株
アプリ評価
(App Ttore)
2.4/5
(株 アプリ)
4.5/5
(iSPEED)

PCツール|SBI証券は国内株式向け、楽天証券は米国株も可

SBI証券のPCツールは国内株式の売買のみとなっており、外国株式などの取引はできません。

一方、楽天証券のマーケットスピード II は、国内株式や米国株式、株価指数先物・OP、商品先物などの取引が可能となっています。

スマホアプリ|SBI証券は取引に合わせたアプリを利用、楽天証券は1つのアプリで対応

SBI証券のスマホアプリも、株取引において、日本株と米国株を取引きしたい場合は、「株アプリ」と「米国アプリ」の2つをインストールしなければなりません。

楽天証券は、iSPEEDで日本株と米国株の取り引きが可能です。

株アプリの評価は、SBI証券よりも楽天証券の方が高くなっています

◆株アプリの比較

アプリ名株アプリiSPEED
取引商品日本株日本株/米国株
評価(App Store)2.4/54.5/5
評価(Google Play)2.9/54.3/5

一方投資信託アプリについては……

SBI証券は「かんたん積立アプリ」でスマホで、投資信託の取引ができて、確認ができますが……

楽天証券には、スマホの投資信託アプリが無く、Webにログインして確認する必要があります。

投資信託については、SBI証券の方がアプリが有るので便利だといえます。

アプリ名かんたん積立アプリ
取引商品投資信託の積立
(NISA対応)

11.銀行との連携

証券会社と銀行の連携は、SBI証券・楽天証券ともに行えます。

連携銀行住信SBIネット銀行
(住信SBIネット銀行連携サービス)
SBI新生銀行
(SBI新生銀行連携サービス)
楽天銀行
(マネーブリッジ)
サービス名預り金自動スィープサービス
(SBIハイブリッド預金)
リアルタイム入金
リアルタイム出金
SBI新生コネクト
自動入出金
(スイープ)
連携先SBIハイブリッド預金SBI新生コネクト普通預金
優遇金利普通預金金利が
最大年0.02%
普通預金金利が
最大年0.15%
普通預金金利が
最大年0.1%

SBI証券は住信SBIネット銀行やSBI新生銀行と連携が可能

SBI証券は、住信SBIネット銀行やSBI新生銀行と連携ができますが、連携できるのはどちらか1つです。

住信SBIネット銀行と連携を行うと「SBIハイブリッド預金」の利用が可能となり、SBI証券口座の買付余力に預金額が自動反映されます。

投資信託や株式などの買付に利用できるので、送金の手間が不要で便利になります。

さらに、SBIハイブリッド預金の金利は0.03%で、普通預金の0.02%よりも優遇されてお得です。(2024年4月11日時点)

また、もう1つのSBI新生銀行との連携では、「SBI新生コネクト」の利用が可能になります。

「SBI新生コネクト」では、SBI新生銀行残高は買付余力に反映されません

SBI証券との資金は都度の入出金となりますが、手数料はかからず、投信積立などでの手間が省ける点がメリットです。

また、連携により銀行でのステータスがゴールドとなり、金利優遇で普通預金金利が0.15%となる点が魅力です。(2024年4月11日時点)

楽天証券は楽天銀行との連携で預金金利も優遇される!

楽天証券は楽天銀行との連携「マネーブリッジ」が利用できます。

「マネーブリッジ」では、300万円以下は年0.1%(税引後年0.079%)、300万円超は年0.04%(税引後年0.031%)の優遇金利が適用されます。

また、楽天証券と楽天銀行の自動入出金(スイープ)ができて手数料も無料と便利になります。

そして、「ハッピープログラム」は、楽天証券での取引に応じてポイントがもらえる制度ですが…

ポイント獲得条件が手数料についてが多く、手数料無料の多いNISAでは獲得できるポイントが限られてきます。

ポイント獲得条件
  • 国内株式 (現物買・現物売):手数料100円ごとに1ポイント
  • 外国株式 (現物買・現物売):手数料100円ごとに1ポイント
  • 投資信託:一定の残高を達成ごとに10~500ポイント( ※対象月の月末時点の残高で計算)

銀行連携は金利も優遇されるので、上手に使って行きたいところです。

SBI、楽天それぞれに向いている人は?

これまでの比較11項目から、それぞれの証券会社の特徴と向いている人をまとめます。

SBI証券のメリットデメリットとおすすめな人

SBI証券は、口座開設数がNo.1の証券会社で、投資商品ともらえるポイントの種類も多い、選んで失敗のない証券会社です。

SBI証券のメリットデメリット

SBI証券のメリット
  • 取扱い商品が多い(つみたてNISA224本)
  • クレカ積立の還元率が高い。(最大5%)
  • IPOの取り扱い実績が多く、NISAでも行える!(2023年実績:89件、全体比約97%)


SBI証券は、国内の4つの証券取引所に上場している日本の株式と、米国・中国にベトナムなどの新興国を含む9か国の外国株式に投資できます。

投資信託は、約2,500本扱っており、つみたて投資枠の対象銘柄も220本以上あります。

そのため、多くの選択肢から投資商品を選ぶことが可能です。

クレジットカードでの積立投資では、三井住友カードのプラチナプリファードやOliveプラチナプリファードを使うと、ポイント還元率が5.0%になります。(2024年11月買付分より最大3.0%)

三井住友カードのゴールド(NL)を使用すると、1.0%のポイントが還元されます。

三井住友カードのゴールド(NL)は、年会費が5,500円かかりますが、年間100万円以上の利用で次年度以降の年会費が永年無料になるため、一度達成すると実質カードコスト0で年率1.0%のポイントを貰えます。

SBI証券は、IPO取扱い実績が業界でも特に多く、2023年は主幹事会社を12回担当しています。IPO株に投資したい場合は、SBI証券の口座を開設すると期待が高まります。

SBI証券のデメリット
  • 取引ツールのスマホアプリは、商品ごとに切り替えが必要。
  • 米国株へのポイント投資ができない。

SBI証券のスマホアプリは、国内株式や米国株式、投資信託など、それぞれの商品ごとに専用のアプリがあるため、取引する商品ごとにアプリを切り替える手間がかかります。

ポイント投資は基本的に国内株式と投資信託に限られており、米国株式は対象外です。また、三井住友カードのVポイントは投資信託のスポット買付にのみ利用できます。

SBI証券がオススメの人

SBI証券がおすすめの人
  • Vポイント・Tポイント・Pontaポイント・dポイント・PayPayポイント・JALマイルを貯めていて、NISAでも貯めたい人
  • 三井住友カードで支払いをすることが多い人
  • タカシマヤ・東急・アプラス・UCS・大丸松坂屋・オリコの各カードで積立投資を行いたい人
  • IPO投資をしたい人
  • 北米や中国に加えてベトナムなどの新興国の株やETFを買ってみたい人

SBI証券は、TポイントやPontaポイントなどの楽天ポイント以外のポイントを使っている方や、三井住友カードを利用している方、また、タカシマヤ・東急・アプラス・UCS・大丸松坂屋・オリコの各カードをご利用の方におすすめの証券会社です。

商品数も多くコストも安い点も魅力です。

またIPO投資をNISAで行ってみたい方や、成長投資枠で、ベトナムなどの新興国にも投資したい方は、SBI証券がオススメになります。

楽天証券のメリットデメリットとおすすめな人

楽天証券は、楽天ポイントの親和性が高いので、楽天経済圏の方は、真っ先に検討すべき証券会社です。

楽天証券のメリットデメリット

楽天証券のメリット
  • キャッシュレスの積立投資が毎月15万円までできる。
  • 取引ツールのスマホアプリが使い易い
  • 日経新聞の情報『日経テレコン』を無料で読める。

楽天証券では、楽天カードを使ったクレカ積立とオンライン決済の楽天キャッシュを組み合わせることで、月に最大15万円までキャッシュレスで投資を積み立てることができます。

さらに、楽天カードから楽天キャッシュにチャージして、それを投資信託の購入に利用すると、年間0.5%の楽天ポイントを獲得できます。

楽天証券でば、スマートフォンアプリの「iSPEED」と、高性能な取引ツールの「マーケットスピード」を無料で利用できます。

これらのアプリは使いやすく、評価も高いので、金融商品の取引をより快適に楽しむことができます。

また、iSPEEDやマーケットスピードから日経テレコンにログインすると、無料で日経テレコンを読むことができます。

これにより、3日分の日本経済新聞(朝刊・夕刊)だけでなく、過去1年分の記事を検索したり、速報ニュースを閲覧したりできるため、投資情報を集めるのに便利です。

楽天証券のデメリット
  • クレカ積立は、楽天カードのみで、貯まるポイントも楽天ポイントのみ。
  • 商品取扱数は、SBI証券に一歩劣る。
  • IPOがNISA投資で使えない。


楽天証券では、クレカ積立に使えるのは楽天カードのみで、他のクレジットカードが使えません。

取り扱う銘柄数は業界トップクラスですなのでが、SBI証券にはやや及ばない状況で……

特に、地方の証券取引所に上場している国内株や、韓国やベトナムなどの株に投資したい場合に、投資ができません。

また、IPO投資は楽天証券でも可能なものの、NISA口座ではできないので、注意が必要です。

楽天証券がオススメの人

楽天証券がおすすめの人
  • 楽天カードで買い物をして、楽天ポイントを貯めている、楽天経済圏の人
  • クレカ積立を15万円積立てたい人
  • 取引ツールの使い易さを重視する人

楽天証券は、楽天ポイントを活用している『楽天経済圏』の方にオススメの証券会社です。

ポイントを投資に使えるので、まずは敷居が低く始める事ができます。

クレカ積立では、楽天カードでの10万円積立に加えて、楽天キャッシュ決済での5万円決済も可能。

合計15万まで積立ができるのも他のネット証券には無い、実行できる方にはオススメのポイントです。

取引アプリも使い易く評判も良いので、初心者でも安心できる点もGood!

NISA口座開設の人気が高いのも納得できます。

SBI証券と楽天証券の新NISA口座検討で、よくある質問

SBI証券と楽天証券の新NISA口座選びに関して、よくある質問をまとめてみました。

Q1. 新型NISAを始めるならどこで始めればいいですか?

新NISAは、SBI証券または楽天証券で始めると安心です。

両社はネット証券総合口座開とNISA口座開設数のTop2で、取扱商品数も多く手数料の割安度も魅力です。

Q2. 楽天証券とSBI証券はどっちでもいいですか?

楽天証券とSBI証券で悩む場合は、総合口座を両方開設して、実際に自分で比較してみる事をおすすめします。

口座開設は無料なので、どちらの証券会社にもログインして、取引ツールやアプリの操作感を確認できます。

そして気に入った方で、新NISA口座を開設すると、あとから変更する手間が省けます。

Q3. SBI証券が人気な理由は何ですか?

SBI証券は、手数料が安い、ポイントが貯まりやすい、外国株の取り扱いが9ヵ国と多い、IPOの取り扱いが多くNISAでも取引できる点が好評なようです。

まとめ

当記事では、SBI証券と楽天証券を比べてきました。

SBI証券と楽天証券はネット証券のTop2だけあって、新NISAにおいては、どちらもおすすめです。

NISAは、将来に向けての資産形成なので、長い付き合いになります。

その運用口座選びは、証券会社の一長一短が、自分にどう当てはまるのか?どちらを好ましく感じるのか?が大切なポイントです。

今までのポイントの貯め方を継続するのか?新NISAを始めるのを機に仕切り直すのか?選択肢も様々です。

総合口座は、どちらも無料で開けます

新NISAを始めなくとも、まずはどちらも口座を開いみることも、スタートとしてはアリだと思います。

当記事が、新NISA口座選びの1つのお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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